路線変更その2

仮面ライダー1作目は1クールと後半でまるで別作品ですね。

でもこれはガラっと路線変更したというわけでもないんです。

1クール目、視聴率が悪かったか? というと順当に視聴率上がって13%くらいになるんですね。

よく2号編で変身ポーズとかでブレイクしたというけど、2号編に入ってからシームレスで14%台になり、回を重ねることで上がって行きます。

別に突然跳ね上がったわけではありません。

認知度が上がったんでしょう。

ただ1クール目での問題点は修正されていきます。

「画面が暗すぎて、敵味方がはっきりしない」とか。

そこがいいんじゃないか! と思うけど、意見は意見としてあるわけです。

それで青かった画面がナチュラルな色合いに近づきます。

でも見ると2クール目はまだフィルムが若干寒い色合いですね。

またライダーにラインを入れヒーロー度をアップ。

怪奇性を減らしたというより、あまり変えずにアクションの度合いを増やしています。

そして華としてのライダーガールズと、コメディリリーフの子役を投入。

主人公が変わったので、その部分の性格が変わるのは別におかしくないでしょう。

それに一文字隼人はキザだけど、初期はちゃんと改造人間になってしまったことへの憂いを隠しているのも描写されています。

話がめちゃくちゃなのは……でも1クール目を雰囲気にごまかされてるけどかなり変ですからねぇ。

と、こんな感じで細かくクールごとに修正を加えていった結果、後半はまるで路線変更したか

のように別物になったんですね。