bleach 鏡の偽り影の真実 33

檜佐木、七緒、勇音の三人は自分たちの目を疑った。

なぜなら、そこには仲間であるはずの蓮美を影刃が刺し殺していたからだ。

「あ…あ…」

「? どうした?」

命絶え絶えに何かを伝えようとしている蓮美に影刃が問いかける。自分がしたことが悪いという自覚はないようだ。

「うれしい」

「どうしてだ?」

蓮美は口から血を流し、涙を浮かべ、笑顔で影刃に言った。

「あたし…やっと…影刃とひとつになれた」

「ああ。そうか。じゃあ、消えてくれ」

次第に蓮美の身体は消えていき、影刃は無表情のままそれを見送った。

続く