猫日記
我が家には、保護した猫が数匹。
そのうちの1匹は夏はキッチンのシンク、冬はこたつが寝床。いつもはそこにいるのに、人間の食事時間帯になるとテーブル上に寝そべり始める。
人間と猫の壮絶な戦いの幕開け。
おかずと猫の距離は30cm。
まだ大丈夫。
テレビに目線を移す。
そして食卓に目を戻す。
おかずと猫の距離20cm。
やばい…
奴のリーチでおかずに手が届く距離まで詰めらてる。
奴とおかずのスペースに手を置き、シャットアウト。
これで大丈夫。
安心してテレビに目線を移す。
そして食卓に目線を戻す。
消えていた。
5.8キロ、真っ黒の長毛の奴がテーブルから消えている。
やられた。
奴は人間の攻撃が届かない絶妙な距離を取って、嘲笑うかのようにこちらを向きながらおかずを食していた。
さよなら。大根の煮物。
また会う日まで。
そして長毛のお前よ。盗るなら猫らしく肉盗ってけ。